Shooting Mode

Haste not, Rest not.

Author by Takayuki Higashi

Web Creator, Tokyo based,
Creative Director at YUIDEA Inc.

カメラと写真のエトセトラ

SIGMA 30mm F1.4 DC DNでご近所スナップシュート

前々回、春の散財は打ち止めと書いておきながらα6600の購入から約1カ月で早くも2本目のレンズを購入してしまいました。
今回購入したのも初めてのレンズに続いてSIGMAのContemporaryシリーズで、標準域の焦点距離(フルサイズ換算で50mm付近)となる単焦点レンズSIGMA 30mm F1.4 DC DNです。
コロナウイルスの影響で外出自粛が続く今は近所しか出歩くことができませんが、通勤途中や買い物ついでにスナップを撮影したので、作例も交えてレビューしてみたいと思います。

にとってのα6600の初めてのレンズはSIGMA 16mm F1.4 DC DNでした。
このレンズはとても明るく広く撮れてよいレンズだと思いますが、もう少し背景を切り取って被写体にフォーカスした写真を撮りたいと感じることも多々出てきた、というのが新しいレンズの購入理由です。

OLYMPUS PENに付けっ放しで使っていたM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8がちょうどフルサイズ換算で焦点距離50mmだったので、別の焦点距離の世界も見てみたくて中望遠レンズ(フルサイズ換算75〜100mm付近)の購入も考えました。
だけど、やっぱりα6600でも標準レンズは早めに持っておきたかったので、素直に焦点距離50mm付近のレンズを買うことにしました。

左が30mm F1.4 DC DN(フィルター径:52mm/長さ:73.3mm/重量:265g)で、右が16mm F1.4 DC DN(フィルター径:67mm/長さ:92.3mm/重量:405g)。並べてみると結構大きさが違いますが、感覚的には「(16mmに比べて30mmは)少し小さくて軽くなったな」ぐらいでした

候補はSIGMA以外にもうひとつ、ソニー純正レンズのSEL35F18(APS-C用)がありました。
SEL35F18はF値が1.8でSIGMAよりも少し暗いのですが、軽くて手ぶれ補正が付いています。純正レンズにも興味はあったので価格が一緒ぐらいだったら結構悩んだと思うのですが、ボディに手ぶれ補正が付いているα6600には手ぶれ補正付レンズは不要なので、今回もより明るくて安いSIGMAのレンズをチョイス。
16mmを使ってみてSIGMAのContemporaryシリーズを揃えてみたくなった、というのも購入理由です。

SONY α6600 & SIGMA 30mm F1.4 DC DNの作例

APS-Cの焦点距離30mmのレンズはフルサイズ換算で45mm相当になります。
焦点距離50mmが人間の視野に近い標準の焦点距離とされているので、45mmはそれよりも少し広めに撮れるレンズになります。

まだ購入して1週間ほどであまり撮影ができていないのですが、SIGMA 30mm F1.4 DC DNで撮ってみた写真はこんな感じ。

焦点距離の違いで変わること

焦点距離の違いを実際に撮影しながら解説する様子がわかりやすかったので、こちらの動画をご紹介します。本編はちょっと長いですが、ダイジェスト版もあるようです。

16mm F1.4 DC DNで撮影。空間を広く切り取りたい時には広角レンズが適しています

APS-Cの焦点距離16mmのレンズはフルサイズ換算でも24mm相当なので、広角レンズ(=焦点距離が35mmまで)と呼ばれる部類に入ります。
広角レンズはその名の通り、画角が広くて広大な景色を撮影するのに向いています。また、画角が広いということは近距離でもより多くの対象を画面に収めることができるので、これ以上被写体から下がれない、となりやすい狭い場所での撮影(室内とか)にも適していると言えます。
一方で広角レンズはパースが強くついて画面の端が歪みやすいのが取り扱いの難しいところです。たとえば人物を画面の端に入れたりすると顔が歪んで見えてしまいます。
また、余計なものが画面に入ってきやすいので、背景を整理しづらくて写真がゴチャッとなってしまう可能性もあります。もちろん、背景のカットは後からトリミングで行うこともできるわけですが。

30mm F1.4 DC DNで撮影。焦点距離が長くなるほど背景が圧縮され、被写体を浮かび上がらせることができます

標準レンズと呼ばれる焦点距離50mm付近のレンズ(APS-Cカメラでいうと30〜35mmあたり)はというと、広角レンズに比べれば余分な背景が切り取られた世界を撮りやすくなります。被写体との距離も遠からず、なので、人物を撮る時も普通に近くで会話をしながら撮影ができる距離感です(全身を入れたい、となると話は変わりますが)。
また、SIGMAのContemporaryシリーズは絞り開放F1.4なのでもともと背景ボケを作りやすいのですが、背景ボケに関しては焦点距離が長いレンズほどできやすいので、同じF値で被写体を同じような画角で収めようとする場合、16mmよりも30mmのほうが背景がボケます。

同じ場所で同じ物を違う焦点距離のレンズで撮影

三脚を使ってカメラを固定して、同じ設定(絞り・シャッタースピード・ISO感度)で30mm F1.4 DC DNと16mm F1.4 DC DNを付け替えて撮影した写真が以下の2つです。
焦点距離16mmのほうが30mmよりもかなり広範囲を撮影できることがわかります。ただし、主役となる被写体も小さく写ります(余計なものがたくさん写ります)。

SIGMA 30mm F1.4 DC DNで撮影

SIGMA 16mm F1.4 DC DNで撮影

さらに16mm F1.4 DC DNを三脚から手持ちに変えて、イッタラバード(鳥の置物)を30mm F1.4 DC DNで撮った時と同じぐらいのサイズで写してみたのが以下です。
画角が違うので比較が難しいですが、30mm F1.4 DC DNのほうが背景がボケていると思います。

SIGMA 16mm F1.4 DC DNで撮影

レンズ交換式カメラの醍醐味

16mmの次は30mmをしばらく付けっ放しにして写真を撮ってみようと思います

1本で広角から中望遠付近までカバーするSEL1655G(APS-C用で焦点距離16mm〜55mm)のようなズームレンズにももちろん心惹かれますが、軽くて明るい2つの単焦点レンズで今は楽しく撮影できています。
もちろん単焦点レンズは画角が限定されてしまうので、出かける時に30mmと16mmのどちらのレンズを持っていくか(または複数レンズを持ち歩くか)は悩むのですが、そこがまたレンズ交換式カメラの面白いところでもあります。

最初の1カ月間は16mmだけで写真を撮っていたので、次の1カ月間は30mmを中心に撮ってみたいと思っています。
どんな写真が撮れるかな。

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